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2011年1月10日は「糸の日」元年

全国納豆協同組合連合会では、1月10日を糸引き納豆の日「糸の日」と制定しました。

その理由は・・・・・・

歴史的背景

1月10日としたのは、単なる「1・10=いと」という語呂合わせだけではなく、糸引き納豆の始祖とされる平安時代後期の武将、源義家(みなもとのよしいえ)<1039年–1106年>通称「八幡太郎」にちなんでもいます。彼は、頼義の長男で、前9年の役で父を助けて安倍氏を討ち、後に陸奥守兼鎮守府将軍(むつのかみけんちんじゅふしょうぐん)となって東国における源氏勢力を作った歴史上の人物です。この義家が1087年(寛治元年)11月14日、金沢柵を陥落させ、清原の家衡・武衡(きよはらのいえはら・たけひら)を討つことに成功し、12月26日には後三年の役を平定した報告が都に届けられました。この時期を現行の暦にあてると、およそ1月になります。

食文化研究家の永山久夫氏も「たべもの戦国史」において、この八幡太郎義家兵糧説から東北発祥説を唱え、その伝わった経路を「ナットウロード」 と名付けています。

源義家といえば戦勝の神様

毎年1月は受験シーズンの始まり。勉学にいそしむ傍ら、食事をおろそかにできない受験生にこそ、「納豆」はおすすめの食材です。手軽に摂取でき、栄養豊富な納豆で心身ともに健やかになっていただくこと。また、源義家にあやかって多くの受験生糸引き納豆を食べて粘り強く受験勉強に励み、是非とも勝利を勝ち取っていただければという願いも込めてあります。

納豆組合は来る1月10日に、源義家が祀られている鶴岡八幡宮に団体参拝を行い、八幡宮に納豆を奉納します。そしてご利益のある納豆を数量限定で受験生に配布する予定です。秋田県の金沢八幡宮でも団体参拝を行う予定となっております。

「納豆」は冬の風物詩「納豆」「納豆汁」は冬の季語 

納豆は江戸時代までは冬の風物詩でもありました。松尾芭蕉の句に*「納豆きる音しばしまて鉢叩」というのがあります。寒い冬の貴重なタンパク源として庶民に親しまれてきました。1年で最も寒い「寒(かん)」を控えたこの時期に、糸引き納豆を食べそうした先人達の知恵に学ぶことは今を生きる私達にとって大切な事であると考えます。<

「納豆きる音しばしまて鉢叩」納豆を刻むのを待ってくれ、鉢叩をしばらく聞こうではないか、という意味。この場合は一般的な糸引き納豆です。「納豆きる音」というのは納豆汁にするための納豆を細かく粘りを出すために、まな板の上の納豆を包丁で叩く音と考えられます。細かく叩いた納豆を鍋に入れて煮立てたのが納豆汁で、当時はこの食べ方が一般的とされてきました。「鉢叩」は空也念仏のことで11月13日の空也忌から大晦日まで、ひょうたん・鉢・鉦(かね)などをたたきながら節をつけて念仏や和讃を唱えて踊り歩くことです。都をめぐり喜捨(きしゃ)を受けていました。冬の定番の光景だったのです。

昨今、一人暮らしのお年寄りが増えたりと希薄になりがちな”人との結びつきを納豆食で復活させたい”という、また納豆の粘り強い糸のような”人と人との結び付き”を取り戻したいという思いです。そんな思いを込め、全納連「糸の日」制定を記念して、各組合員各社の地元の社会福祉協議会を通じ納豆をお年寄りや施設の方々に寄贈する予定もあります。

 


株式会社保谷納豆
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